モンゴル相撲とは?歴史や強さの秘訣、大相撲との違いなどを紹介

近年、日本の大相撲でモンゴル人力士が大活躍しています。

彼らが圧倒的な強さを示すと「なぜ、彼らはあんなに強いんだろう?」って思う方は多いと思います。

「モンゴルには、モンゴル相撲ってあるって聞いたことがあるけど、日本の大相撲とどう違うの?」って疑問に思う方も多いかもしれません。

そんなあなたのために、今回の記事ではモンゴル相撲のことをまとめてみました。

1.モンゴル相撲とは?概要について簡単紹介

モンゴル伝統の徒手格闘技で、モンゴルの国技です。

モンゴル語では、「ブフ」と呼ばれています。

日本では、相撲に似ていることから、モンゴル相撲または蒙古相撲(もうこすもう)と言います。

日本の相撲とモンゴル相撲は似ているところもありますが、違うところもいっぱいあります。

一番大きな違いは「土俵」がないことです。

土俵がないからなかなか決着がつかず、何時間も戦いが続くこともあります。

さらに「投げる」ことと「倒す」ことが基本になるので、相手の足や腰をつかんでのさまざまな投げ技、足技があり、決まり手は数百種以上あるといわれています。

ちなみに大相撲の決まり手は「四十八手」です。

大相撲のように立ち合いのぶつかり合いはなく、モンゴル相撲は組み合って始めます。

2.モンゴル相撲の奥が深い歴史について

日本の相撲は「古事記」や「日本書紀」によると、野見宿禰(のみのすくね)と當麻蹴速(たいまのけはや)が相撲を取ったのが始まりとされています。

今から約1500年前のことです。

一方、モンゴル相撲の方は紀元前3世紀、今から2500年前ぐらいに始まったといわれています。

どちらも始まりは宗教的な奉納儀式や神事であり、それと同時に戦士としての鍛錬という意味もありました。

モンゴル相撲は「匈奴(きょうど)」の時代から生きるための技でしたが、チンギス・ハーンの時代になって軍事訓練的な要素も併せ持つようになりました。

その後、20世紀に入って近代スポーツとしてのルールの改革が行われました。

神技的な儀式を残しつつもプロスポーツ化しています。

この点は、日本の大相撲とよく似ています。

3.モンゴル人力士はなぜ強い?モンゴル相撲の強さの秘訣

モンゴル相撲では地面に相手の膝や肘、頭、背中などを先につけた方が勝ちですが、手のひらがついても負けにはなりません。

つまり、足で足に技をかけます。

投げること、転ばすこと事が基本になりますが、そのためには柔軟性とバランスが求められます。

それがモンゴル相撲の強さの秘密です。

4.日本の大相撲とは異なる、モンゴル相撲の衣装とは

日本の大相撲も、大銀杏(オオイチョウ)という伝統の髪型と廻し(まわし)という独特のスタイルで戦われますが、モンゴル相撲も民族色豊かなスタイルで戦います。

モンゴルでは、力士(フテチ)は次のような衣装を身に着けます。

「ジャンジン・マルガイ(民族帽子)」

「ソドク(ベスト)」

「ショーダク(ズボン)」

「グダル(ブーツ)」

ザソール(セコンドを兼ねる行司)がツォル(選手をたたえる謡)を吟じ、それに合わせてフテチ(力士)が鷹をイメージした踊りを舞った後、一礼して太ももをたたきます。

取組前に帽子をザソールに預け、試合後再びかぶります。

5.モンゴル相撲の横綱とは?モンゴル最強の力士とは?

512名がトーナメント形式で戦う国家ナーダム(国の王者決定戦)で優勝すればアルスランという称号が与えられます。

アルスランが再度優勝すればアヴァラガになります。アヴァラガとは、巨人という意味で、日本でいうところの横綱にあたります。

モンゴルでは、有名なアヴァラガがいます。

モンゴル相撲のアヴァラガ①「ジグジドゥ・ムンバフト」

モンゴル相撲のフテチであり、アヴァラガです。

そして、1964年の東京オリンピックから5大会連続でレスリングのモンゴル代表として出場。

メキシコ大会で銀メダル獲得。モンゴルに初めてのオリンピックメダルをもたらした国家的英雄。

モンゴル相撲のアヴァラガ②「バドマンヤンブー・バドエルダニ」

国家ナーダムで3回連続優勝。

通算12勝。モンゴル人民党の国家評議員でもありました。

まとめ

モンゴル相撲の基本の基本をまとめました。

モンゴル相撲のイメージをつかめていただけたでしょうか?

広大なモンゴルの草原で、繰り広げられるモンゴル相撲のアヴァラガは、モンゴル人の強さの象徴であり、モンゴルの勇者です。