タイの国技ムエタイとは?歴史や発祥、キックボクシングとの違い

タイ発祥のムエタイというスポーツを知っていますか?

聞いたことはあるけど詳しくは知らない、という人がほとんどなのではないかと思います。

今回はキックボクシングによく似たムエタイについてご紹介したいと思います。

1.タイの国民的スポーツムエタイとは?

ムエタイはキックボクシングに似た格闘技です。

東南アジアのタイを発祥としたスポーツで、ムエタイの「タイ」は国の「タイ」のことです。

タイでは国技にもなっています。

「ムエ」は現地では「ムアイ」と発音し「一」という意味をもちます。

つまり、「ムエタイ」は「1対1の闘い」のことなのです。

2.タイで発祥したムエタイの歴史について

2-1.ムエタイの歴史「古式ムエタイ」

元々ムエタイは、敵が侵入してきたときに素手素足で戦うのために生み出された武術でした。

歴史は古く、13世紀にはすでに軍隊で取り入れられていたといわれています。

実践的な武術としてだけではなく男性の強さを測る基準にもなり、タイの各地で盛んになった時代もありました。

2-2.ムエタイの歴史「近代ムエタイ」

一時廃れていたムエタイですが、20世紀に入り第1次世界大戦参加への費用捻出のためにムエタイのトーナメントが開催されます。

この時に試合をリングの上で行う、時間を測る、レフェリーを置くなど、近代的な形が整えられます。

また、ほどなくグローブの導入や型の規定など、現代に近いムエタイの形になりました。

ムエタイはキックボクシングに似ていると言われています。

しかし、元からあったのはムエタイで、キックボクシングはムエタイを原型として考案された格闘技なのです。

3.タイの国技の特徴とは?ムエタイの技について

ムエタイの技は、パンチ、ジャブ、キックなど、キックボクシングと同様のものが多いのですが、特徴的なのはクリンチ(首相撲)です。

クリンチとは、相手の体の一部を掴んだり、体に抱きついたりして相手の動きを止め、攻撃を阻止したり、自分の体力を回復したりするために行う技です。

ボクシングでも行われますが、あまり使いすぎると減点になったり、レフェリーから注意を受けたりします。

一方、ムエタイではこのクリンチがかなりの長い時間をかけて行われます。

動きが膠着するため観客からすると退屈に思えますが、相手の技量を推し量る重要な時間なのです。

また、ムエタイでは肘打ちや膝蹴りなどの技が許されています。

キックボクシングなどでは肘や膝を使った攻撃は禁止されているので、これはムエタイの大きな特色です。

4.タイのムエタイとキックボクシングの違い

4-1.ムエタイとキックボクシングの違い「試合形式」

ムエタイの試合は5ラウンドで、1ラウンドは3分、インターバルは2分間です。

一方キックボクシングでは1試合3から5ラウンドです(団体やレベル、ルールによって異なります)。

1ラウンドは同じく3分ですが、インターバルは1分になります。

4-2.ムエタイとキックボクシングの違い「加算ポイント」

ムエタイでは技の美しさなどもポイントになります。

高さのある膝蹴りやキックはポイントが高くなるのです。

一方キックボクシングでは、美しさは加味されず、相手にどれだけダメージを与えたかがポイントになっていきます。

5.現地で味わえる!タイ国内で行われるムエタイとは

5-1.タイ国内のムエタイ「地位」

本場のタイではムエタイは国技になっているにもかかわらず、その地位は決して高いものではありません。

それは、ムエタイが賭けの対象になっていて、どちらかというと所得の低い者がかかわるスポーツとみなされているからです。

ですから、ムエタイが世界的に知られ、格闘技としての評価を得ていることを知って驚くタイ人も多いそうです。

5-2.タイ国内のムエタイ「会場の雰囲気」

タイでムエタイを見に行くと、その独特の雰囲気を身をもって感じることができます。

競技前にコーチや恩師への感謝として舞われるワイクルー、

試合中に奏でられラウンドが進むにつれテンポが高まる民俗音楽、

選手の動きに呼応する観客の歓声…賭けている人も多いので一種独特の大変な熱気です。

5-3.タイ国内のムエタイ「一般的なムエタイ」

地方では学校対抗、村対抗などのムエタイの試合がよく行われます。

プロの女子ムエタイ選手はほとんどいませんが、地方の試合では女子生徒が参加する場合もみられます。

また、国境近くでは隣国とのムエタイ試合が行われることがあります。

まとめ

以上、ムエタイについて基本的なことをまとめてみましたがいかがでしたか。

タイでは観戦する以外にジムでムエタイを体験したり、ムエタイグッズを買ったりして楽しむことができます。

スポーツや格闘技が好きな人は、ムエタイにスポットを当ててタイを観光しても面白いでしょう。